1. 授業の導入「これは何の化石?」
・サメの歯の化石から歯並びの予想→2重3重と重なって生えていた、サメの歯は数万本からなり化石で発見しやすい。
・これらは、「化石からわかること」という授業の流れ。
・化石を用いて思考の課題を与えていきたいと考えている。
・この化石の入手方法は東京国際ミネラルフェアにて一箱3000円程度。新宿で開催される。
2. 恐竜を題材にした授業実践例
・時代はジュラ紀、場所は北アメリカ、DinosaurNationalMonumentのquarry(採石場)のものを紹介。
・これらの図と、復元図や骨格図、色々な情報が載ったトランプを資料にして化石の発見の再現と古環境の復元。
・本当は、思考スキルの活用をもとにした授業である。
・「DinosaurNationalMonumentquarrymap」で検索。
・生徒は様々な恐竜を用いた学習課題を乗り越えて、ボーンベッド当時の環境を復元できた。
3. 実際の化石発掘体験をもとにした古環境復元の授業の実践例
・時代は20万年前、場所は栃木県那須塩原の塩原湖成層(木の葉石)。カルデラ湖の地層。ここでたまたま見つけたものが右図の魚の化石。 ウグイは酸性のカルデラ湖でも生息可能。鳥の足に卵がくっついてやってきたものと推定される。
・「塩原木の葉化石園」で検索すると出てくる。一袋750円で送料は一袋あたり100円程度、学校関係者のみ購入可能。
・これらの植物の植生からわかることはブナの葉が多いことから、当時は今よりも寒冷であったと考えられている。
4. 化石を利用した今後の授業でやりたいこと
・琥珀を用いた授業。琥珀は樹液が化石になったもの。カマキリのような柔らかい体のものは琥珀の中で、とてもきれいな化石となる。
・日本での琥珀の産地は例えば岩手県久慈市が挙げられる。
・琥珀の授業で、実際に琥珀を磨いて中に何が入っているのかは体験可能だが、それだけでは宝さがしとなってしまう。その体験も大事だが。さらに深めたい。
5. 地域の化石を用いた実践の紹介
・磐周という地域にある宇刈里山公園という場所がある。 (図6はhttps://www.chuen.net/ikoi.htmlより)
・掛川層群と呼ばれ、200万年前で、昔は海だった地層。
・貝化石が多く出るが、サメの歯なども出る。
・地域で訪れることが可能。
執筆:田村響太郎(理科サークル「SCIENTIA」)
この実践は、科教協静岡の 第15回「研修交流会」で紹介されました。