(1) 太陽の日周運動の記録の複製
本稿では透明半球へ記録した太陽の日周運動を、レーザーポインターを用いて複製する方法を紹介する。今回紹介する方法であれば、半球のサイズにかかわらず複製することができる。
(2) 用意するもの
・A3用紙 ・記録済み半球 ・複製用半球 ・油性マジック ・スタンド ・レーザーポインター ・テプラ
(3) 複製の仕方
〔準備〕
① A3用紙に、油性ペンを使って、記録済み半球の円周を書き写す。
② ①の円周上に東・西・南・北・中心の印を書き込む。
③ 複製用半球に、油性ペンで東・西・南・北の印を書き込む。
〔複製〕
④ 記録済み半球を、A3用紙に書いた円周上にあわせておく。
その際、東・西・南・北の印も合わせる。
⑤ 記録済み半球における、記録点と中心点にレーザーポインターを当てる。(図1 ※1)
⑥ レーザーはスタンドに固定する。
⑦ 複製用半球に入れ替え(※2)、レーザーポインターが半球に当たっている場所に記録をする。(図2)
〔事後処理〕
⑧ テプラで、「記録日」「観測値」「記録点番号」を張り付ける。(上の写真)
(4) 留意点
※1 記録用半球と複製用の半球の径が同一の場合、実際は中心点に当てなくてもよい。記録点だけレーザー光が当たれば複製は可能。
※2 複製用半球は、径が異なる場合でも複製が可能である。その際、複製用半球の天頂からの垂線上に、中心点が来るようにする必要がある。(図3)
執筆:高橋政宏 m-takahashi★ra3.so-net.ne.jp(★を@に変えてください)
この実践は、科教協静岡の第15回「研修交流会」で紹介されました。