(1) データロガーを装着したドローンで気象観測
雲の発生について学習する際、地上と上空の気象条件の違いについて調べる必要が出てくる。教科書等では、排気盤の空気を抜くことで気圧を下げて気温の低下を確認する実験が紹介されているが、この実験は実際に上空の気象条件を計測しているわけではない。生徒たちにとって納得のいく探究にするためには、実際の上空の気圧や気温を計測する必要がある。
そこで、データロガーをドローンに装着し、地上~上空の高度、気温、気圧、湿度を計測した。
(2)用意するもの
・データロガー(右表)
・ドローン(右表)
・マスキングテープ ・ノートパソコン
※ データロガーを付けてドローンを飛ばすには、ドローン自体が大型のものが必要になる。100g以上の機体は「機体登録」が必要である。また、そのような機体はかなり高価(数十万円程度)である。
1回の飛行で数万円かかるが、今回はドローンの資格をもつ地域の方にご協力いただき、実現した。「研修交流会」の参加者から、市町役所にはドローンを飛ばせる方がおり、ドローンがある可能性があるという話を聞いた。「学校の授業で‥‥」と言えば協力を得られるかもしれない。
(3)授業の様子
2023年11月1日、瀬戸谷中学校の2年生に対して授業を行った。当日は晴天で、風も微風であった。
(4)ドローンを用いた上空の気象観測での実際のデータ
執筆:高橋政宏 m-takahashi★ra3.so-net.ne.jp(★を@に変えてください)
この実践は、科教協静岡の第15回「研修交流会」にて紹介されたものです。