【「イオンモデル」を使った授業で目指していること】
イオンが原子・分子と同じく安定している物質であることを理解し、電極で起こる反応を微視的にとらえ、電気分解・化学電池が電子の授受による反応であるという説明ができる生徒を目指しています。
前時までにH~Caの電子配置(図1)、物質が安定して存在するための条件、共有結合・金属結合・イオン結合を学習し、物質の「安定」をキーワードに単元を進めています。
【モデルの工夫】
各班にイオンモデルセット(図2)を配布し、個人学習後の小集団活動で利用している。
【単元展開(案)】
第1時(電解質と非電解質の分類)
水溶液に電流を流そう。
第2時(発生物質の特定)
HClに電流を流すとどのような物 質が発生するだろうか?
第3時(結果からの類推)
HClに電流を流すと2つの極ではど のような反応が起こるだろうか。
第4時(まとめ)
HClに電流を流して起こった反応を ストーリーにしよう。
第5時(発生する物質の推測と実験の計画)
CuCl2水溶液に電流を流すと、2つの極ではどのような反応が起こるのだろうか。
第6時(前時の計画に基づいた実験と結果考察)
第5時と同じ課題
第7時(イオン化傾向の導入①)
NaCl水溶液に電流を流すと2つの極ではどのような反応 が起こるだろうか。
第8時(イオン化傾向の導入②)
CuCl2水溶液に金属を入れてみよう。
第9時以降、化学電池に続く。
第7時のNaCl水溶液の電気分解では、原子によってイオンへのなりやすさが異なることを見出し、イオン化傾向・化学電池に入っていこうと考えています。
紹介:石神(理科サークル「SCIENTIA」)
問い合わせ先:
「SCIENTIA」髙橋政宏 連絡先:m-takahashi★ra3.so-net.ne.jp(★を@に変えてください)