安倍川は、源流の標高が2000mと高い割に、川の長さ(流路延長)が51kmしかないため全体的に河床勾配が大きく、日本でも屈指の急流河川です。
そのため、下流に多量の土砂を運搬・堆積します。それが、安倍川に水力発電や農業用のダムを造れない理由です。逆に、大きな砂防ダムがいくつかあって、下流への土砂の急激な流出を防ごうとしています。
大河内砂防ダム(有東木地区) 1951年完成
ダムの上側の土砂の堆積面(完全に埋まっている)
安倍川の全体的な記事 → 「写真で見る安倍川の姿」
文責:長谷川静夫(科学教育研究協議会静岡) 2018.12.30作成
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