「月の満ち欠けを楽しく学ぶ方法はないか?」ということで、トトロを題材にし、学習への導入にしたり、学習のまとめに使ったりすると良いのではと考えたとのことです。
課題1 トトロが現れたのは何時頃でしょうか。 → 図①
質問1 上弦の月になるのは、どの位置か? → 上図 ②より
質問2 上弦の月が西の空に見えるのは、何時頃か?
〈 グループで探求学習をする 〉 → 上図 ③より(午後)9時頃
課題2 サツキとメイがトトロと出会ったのは、何時頃か?
上図④ → 満月なので、(午前)3時頃
[参考]授業の元のアイデアは、藤原僚先生から教えていただいた。
宮崎駿 映画「となりのトトロ」(1988)
【注】紙の表側が北の図(地球の自転が反時計回り)なので、右図の地表面(赤線)が左右になると日没(午後6時頃)、地表面が上下になると真夜中(0時頃)、図の地表面の位置ではその間で午後9時頃。
【当日の話し合いより】
「天体を考えさせる時、平面図だけではわかりにくい。」
・ソフトボールの半分を手で隠し、それを手に持って考えさせる。
・発泡スチロール球を図の上に配置して、地球の側から見る。
・フラフープに月を配置し、自分が中に入って各位置の月の形を見る。
・ビルの上の丸い水道タンクと月を並べて写真を撮ると、月とタンクが同じ形で光っていることがわかる。
・「夕方の月はどんなふうに見えるか」を手がかりにして、他の時刻の形を考えさせる。
・トトロの絵は、トトロのいる位置が変わっていないのに、月の形が違うことから考えさせるとおもしろい。
「静岡理科の会」1月例会にて
発表:高橋政宏 問い合わせ先:m-takahashi★ra3.so-net.ne.jp(★を@に変えてください)
記録:小長井華子 文責:長谷川静夫(科教協静岡)