●授業について
「動物のなかま」の学習における最後の「動物の分類」の小単元で実施しました。2時間構成で、1時間目は、分類表をまとめた後、ものしりカード18枚を各班に配付して分類しました。2時間目に、1時間目とは異なる18枚の力一ドを渡してレイアウトを作りました。レイアウトの範囲はA3の紙6枚以内という条件をつけました。
そして、動物園のように〇〇館、〇〇エリアと分けて、来園者が動物の分類を楽しく学習できる動物園にすることを目標にしました。約30分程度を制作の時間に当て、最後は発表形式ではなく自由に各班の作品を見て回るようにして、振り返りを書いて終了しました。
● 生徒の振り返り
生徒の感想と、図2にある班の作品を載せました。「アザラシは魚類だと思つていた!」といった発見があったり、分類したりするだけではなく、環境と関連づけて考えたりして、とても楽しく授業を受けていました。
・動物園のように分けることによって、たくさんの動物を知ることができた。また、背景を描くことによって、リアリティが増した。
・動物園を作りながら、楽しんで生物の住む環境や分類を知ることができた。
・ラッコは海にいるけれど、やわらかい毛に包まれているから哺乳類であることがわかった。
・そのエリアにあった絵を描いて、わかりやすくできてよかった。
・動物の種類を楽しく学べた。楽しく学んだほうが覚えやすい。
・アシカが哺乳乳類だということがわかった。動物を分類して、絵を描いて楽しかった。
・今日やったことは、めちゃくちゃ楽しかった。こういうのは何歳になっても楽しい。もう一回やりたい。
・アザラシは両生類だと思つて分類していたけど、哺乳類だということがわかった。かわいく背景をデコることができた。
・ぺンギンは鳥類だけど、泳いでいたりするからどこに書こうか迷った。爬虫類でも水中にいる動物がいたから分けるのが難しかった。みんなの作った動物園がそれぞれ違って、考えて作られていた。みんなの動物園を見るだけでも楽しかった。
執筆:杉本(理科サークル「SCIENTIA」)
この記事の問い合わせ先:高橋政宏 m-takahashi★ra3.so-net.ne.jp(★を@に変えてください)
この記事は、「科教協静岡ニュース」(2024.3)に、「Serendipity」(2023.7)から引用して掲載。