「教材づくり講座」を兼ねた今回理科サークル「SCIENTIA」の例会では、 参加者が「中間スイッチ付き100V導線」(図1)を作りました。 この教材は、家庭用100V電源を手軽に取る事ができ、先端がミノムシクリップになっていることにより、 いろいろなものへの接続が容易な点ですぐれた教材です。
この教材はあくまで教示実験に留め、ショートに気を付けて使ってください。
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どのように使うのか
「中間スイッチ付き100V導線」は、ランプソケットや直列つなぎの豆電球などに接続して使うことができます(図2)。
● 準備物
・導線(平行線 ビニールコード)1.5m(15m約230円で販売、1.5m当たり約230円)
・平形 スモールプラグ 1個(約150円)・中間スイッチ 1個(約300円)・ミノムシクリップ 中 2個(2個約200円)
・ペンチ ・ニッパー・プラスドライバー
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つくり方 ~「中間スイッチ付き100V導線」~
① プラグに導線を付ける
導線を70㎝ほど切り取り、一方の先端を5㎝ほど割く。 割いた導線の先端のビニル被膜を2㎝ほど取る。 プラグをプラスドライバーを使ってあける。
プラスドライバーを使い、図3のように導線とプラグを接続する。
② 中間スイッチを付ける
①の導線のプラグを付けていない先端を5㎝ほど2股に割き、ビニル被膜を2㎝ほど取る。 70㎝ほどの新しい導線を用意し、一方の先端を5㎝ほど割く。 中間スイッチをプラスドライバーを使ってあける。 プラスドライバーを使い、図4のように導線と中間スイッチを接続する。
③
ミノムシクリップを付ける
②の導線の中間スイッチを付けていない先端を15㎝ほど2股に割き、ビニル被膜を2㎝ほど取る。 ミノムシクリップの絶縁部分を、導線に通す。 ペンチを使い、図5のように導線とクリップを接続する。 図6のように絶縁部分をクリップにかぶせる。
【補足】「ランプソケット」
会では、通電を確認するための「ランプソケット」も作りました。 実際に電球が点くと参加者からは笑顔がこぼれます(図7)。 ランプソケットのつくり方も記しておきます。
● 準備
・導線(平行線 ビニールコード)0.2m(15m約230円で販売、0.2m当たり約30円)
・レセプタクル 1個(約300円)・ミノムシクリップ 中 2個(2個約200円)
・ペンチ ・ニッパー ・プラスドライバー
● つくり方
① レセプタクルに導線を付ける
導線を20㎝ほど切り取り、一方の先端を3㎝ほど割く。割いた導線の先端の被膜を1.5㎝ほど取る。 レセプタクルの上蓋をあける。 プラスドライバーを使い、図8のように導線とレセプタクルを接続する。
② ミノムシクリップを付ける
①の導線のレセプタクルを付けていない先端を15㎝ほど2股にき、ビニル被膜を2㎝ほど取る。 ミノムシクリップの絶縁部分を、導線に通す。 ペンチを使い、図8のように導線とクリップを接続する。
執筆:高橋政宏(理科サークル「SCIENTIA」)
問い合わせ先:高橋政宏 m-takahashi★ra3.so-net.ne.jp(★を@に変えてください)