実際の地層観察は現実的には困難。しかし、空間認知力を育成するためにも、露頭やボーリング調査の結果(柱状図)から、地層の広がりはぜひ考えさせたい。レゴを用いることで、教室内で地層の広がりをイメージできる教材を考えた。
(1)地下構造のモデルの作成方法
レゴ(2×2)を、色をそろえて重ねたものをいくつも用意する。それらを集めて、上面以外はダンボールなどで覆う。
(2)柱状図から地層の広がりを考える
モデルから数本だけサンプルを取り出し、地下の地層の広がりを予想し、その根拠を共有させる。あらかじめ見えないように覆っていた地層の4面を開き、予想と結果を比較する。
(3)複数の露頭から地層の広がりを考える
複数の露頭モデルをつくり、谷間から露頭を見るようにすると、周りを露頭に囲まれたように見える。このようすから地層の広がりを考えてみる。「平成24年全国学力・学習状況調査」では、このような空間認識力を問う問題が出題され、正答率が低いと話題になった。
参考:神谷昭吾先生(静岡県の中学校勤務)のアイデアを改良
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