内容:(1) 手づくり「プラスティック封入標本」
(2) 手づくりおもちゃ
関節が動く「ストロー人形」
考えながら楽しめる「絵合わせカード」
思考が必要な「牛乳パックとんぼ」
(1) プラスチック封入標本
動植物の標本はとても魅力的な教材である一方で、とても高価であることと、望んだ標本がなかなかないことがデメリットです。 今回、樹脂を用いた手作り標本にチャレンジしたとのことです。
① 使うものは、
・不飽和ポリエステル樹脂 ・フタル酸ジメチル(硬化剤)
② 今回は 「セミの抜け殻」 を封入します。
③ PP容器にセミの抜け殻を入れ、さらに樹脂と硬化剤を混ぜたものを流し入れて2時間ほど放置します。
※ 今回は3層構造で作りました。
1層目‥抜け殻を入れる前に、容器の4分の1くらいまで樹脂のみを入れ固める。
これは標本が底まで沈みこまないようにするため。
2層目‥抜け殻を入れ、抜け殻の半分ほどまで樹脂を入れ固める。
これは抜け殻が浮き上がらないようにするため。
3層目‥抜け殻が完全に沈み込むまで樹脂を入れる。
④ 固まった標本をやすりなどで削る。
不飽和ポリエステル樹脂は固まる際、発熱することと、きつい石油臭がするため、生徒実験には注意が必要です。 また、水と反応して発泡するため、資料をあらかじめ脱水しておくなどの処理が必要とのことです。
〈参考〉不飽和ポリエステル樹脂は硬化剤付きで、ホームセンターやネッ トで購入可能(1㎏ 1720円)
(2) 手づくりおもちゃ
1) 関節が動くストロー人形
ストローを釣り糸で引っ張る構造の人形です。釣り糸を引っ張ると人形の手が関節で折れ曲がり、生き物のような動きをします。 関節の構造の授業化ができそうですね。
2) 絵合わせカード
裏表に印刷された絵を、紙を折るだけで4つそろえるというおもちゃです。 家でじっくりやったところ、おり方次第ですべての絵柄が4つそろうこともわかりました。
下は後日、家で作った仮面ライダーバージョン。4歳の息子が大喜びでした。
全種類を折り合わせるのはなかなか難しいので、中学生でも思考しながら楽しめるおもちゃではないでしょうか。
3) 牛乳パックとんぼ
牛乳パックを羽にして作る、竹とんぼのようなおもちゃです。 よく飛ぶので、作って飛ばすだけでも楽しいのですが、これを用いていろいろ思考することもできます。
右手を前に出すように回して飛ばすだけでなく、
・左手を前に出すように回して飛ばしたらどうなるか。
・逆さにして飛ばすことはできるでしょうか。
・横向きにして飛ばすことはできるでしょうか。
などなど、考えながら遊べそうですね。ちなみに、このおもちゃも我が家で大人気です。
これは、理科サークル「SCIENTIA」のニュース「Serendipity」から転載して編集したものです。
問い合わせ先:高橋政宏(理科サークル「SCIENTA」)
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