科教協静岡の「研修交流会」で、実習「煮干しを使った魚の解剖」に取り組みました。 講師は戸塚享さん(仮説実験授業研究会会員)です。
以下、戸塚さんの資料からです。
「 仮説実験授業研究会冬の大会2004年塩原温泉大会のナイターで、小林真理子さんが発表されました。 私もそのとき参加していたのですが、とても楽しかったので、それ以来授業やイベントでやってきました。 生の生物の解剖には抵抗感があっても、煮干しにはそれほど抵抗感がなく、しかも脊椎動物の基本的な器官の存在を知ることができる優れた教材になっています。
これを足がかりにして、生物の体の仕組みやはたらき、進化について関心を高めることができればすばらしいと思います。」
戸塚さんが用意した煮干し(カタクチイワシ)は長さが十数cmあり、各器官が比較的大きく、手で裂いていきましたが取り出しやすいものでした。 煮干しをまず頭から裂いていって、器官を取りだし専用の用紙(下記のホームページから入手可)に貼り付けていきます。 少し見つけにくい器官もありましたが、説明を聞きながら探しました。やや臭いがありますが、集中して取り組めます。
子ども達にとっても楽しめるのではないでしょうか。
参加者(小学校教員)からの感想です。 「以前も研修会へ参加させてもらい、授業で行ったところ、子ども達から好評でした。 楽しい理科を、子ども達が興味を持つ内容をいつも教えていただき助かっています。 4年生の子どもが、るくるでカタクチイワシの解剖したものを学校へ持ってきたことがありました。とても大切にしていました。
その時は、ちょうどこの会で学んだ、からだの作りの教材で、手羽先の筋肉と骨を使った授業で実践した時でした。 今回は、そのことを思い出して、ぜひカタクチイワシの解剖に参加したいという思いでした。楽しかったです。」
普通入手できる煮干しは、大きくても10cmにはとても届きません。 戸塚さんによると、静岡市内ではイトーヨーカドーが比較的大きめのものを売っているとか。
この大きく形の良い煮干し(特選)の入手先は、「矢仲水産直売所」(千葉県九十九里町細屋敷663-16 Tel.0475-76-0054) で、 煮干し400gパック2袋で1,000円、送料が1,000円。
参考図書:「煮干しの解剖教室」小林真理子文 仮説社 1,575円
ホームページ: 「煮干しの解剖資料室」
煮干しの解剖のしかた、各器官の特徴・探し方、解剖で見えてくること等が載っています。 ホームページには、他にダウンロードできる授業用資料もあります。
文責 科教協静岡 長谷川静夫