ケリは、静岡市の平野の北部にある麻機遊水池南側の田や畑にいる鳥で、どの季節でもわりあい見かけることができます。 羽の色はコントラストがはっきりしていてきれいです。 しかし、周りの土の色に紛れて見逃すこともよくあります。
この場所では、わりあい警戒心が強くなく、近づいての撮影もできました。
食性は主に動物食で、昆虫類やミミズ、カエルなどを捕食するので、田畑にいるのでしょう。 大きさは、ハトより少し大きくほっそりしています。
飛び立つと、翼の白と黒の羽が鮮やかで目をみはるほどです。 巣や雛を見つけたことはありませんが、田の中や畦に作るそうです。 繁殖期は3月~7月で、農作業の影響が大きいこともあって年2~3回営巣を試みるそうです。 その時期にはカラスや小鳥に対して激しく飛び立って、「キキッ キキッ」とか「キリッ キリッ」と鳴き追い払います。「ケリ」という名前もその鳴き声からついたと言われます。
上の写真は3月で、集団でいました。普段はほとんど散り散りに単独で見かけます。
左の写真は8月で、羽の色が薄く胸帯も薄いので若鳥ではないかと思います。
長谷川静夫(科教協静岡) skrc@sf.tokai.or.jp