① メダカを飼う容器と注意点
・なるべく大きな容器で → 深さより、表面積の大きいもの。
30cmぐらいの水槽でも、水替えを頻繁に行うならば、10匹ぐらいまで可能。
・買ってきた容器は洗ってから使う。
・汲み置き水を使う。 → 別の容器で、汲み置きしてから(水道水では1日以上で)使う。
← カルキ(塩素)を減らすため(井戸水等では不要)と、水温を水槽の水と同じにする(水温の変化に弱い)ため。
・ブクブクやろ過装置はなるべく避ける。 ← メダカは、流れが少ない環境にすんでいるため、疲れる。
・暑くもなく(30℃以下で)、寒くもない水で飼育。 → 理想は、直射日光が長く当たらない(1日2時間ぐらい日が当たる)明るい、浮き草が枯れない、夏でもあまり暑くならない場所。夏は室内でも要注意。
② メダカの餌
・ミジンコなどの動物性プランクトンが、一番のご馳走。メダカの餌も市販されている。
・小さく砕いた金魚や鯉の餌でも大丈夫。水面に浮かぶタイプがよい。
・ほんの少し与えて2~3分以内に食べ尽くすくらいを、1日2回。1回でも大丈夫。1週間は我慢できる。
・卵や小さいメダカ、死んだメダカの腹も食べてしまうので、別にする。
・理想では、うっすらと緑色になった水。 → 植物プランクトンがいて、それを食べる動物プランクトンもいる。その中で飼育すれば、人工の餌には見向きもしなくなるそうで、手間が要らなくなる。
③ ペットボトルで、手軽にメダカのペアを飼う
ひとり一人がペアのメダカを飼ってみるのもよい。生き物を育てる責任も生じるし、自分で飼う楽しさも教えてくれる。
・水槽内には赤玉土を入れ、水草も入れておく。
・メダカは、オス・メス各1匹か、メス2匹・オス1匹ぐらいにする。
・コップの中に毎日餌を与えていると、メダカは餌を入れるとすぐにコップの中に入る習慣が身につく。これを利用して、水替えのときには2つのコップを回して、メダカを中に閉じ込めてしまう。
・水替えでは、流し台や机の角で下にバケツを置き、ペットボトルのキャップを開けると、自然と水は流れ出す。ちょうど初めの水位の半分ぐらいが流れ出す。
・水替えは一月に1回で水質的には問題ないが、臭いが気になるならば1週間以上はあけて換える。
以上は、科教協静岡「研修交流会」で紹介されたものです。
科教協山梨支部の「第19回授業づくり講座」のテキストより引用して編集しました。