1月27日(日)の午後に大里生涯学習センターにて、科教協静岡の行事「静岡理科の会」を開きました。参加者10名余で興味深い会となり、また後半では「研修交流会」の計画もかためることができました。
会の中で、参加者の近況の交流もしました。その中で、「中学1年の理科は週3時間で、その授業数とやりたいことや、内容の定着と楽しさをどうするかに悩んでいる」「小学1年で、子どもたちに追体験をさせ、理科好きにさせようとしている」の声がありました。特に教員2年目の方の「勉強をして良い授業がしたい」という声には、サークル運営にとっても励まされる気持ちになりました。また、ミュージアムやるくる等でのボランティア、科学の祭典への参加等の学校外でも熱心な活動がなされています。「るくるで3月にある『おもしろ科学フェスティバル』に、高学年や中学生も呼びたい」や「放課後の児童クラブでミニ実験をしているが、子どもはサッカーに魅力を感じているので、負けない理科遊びに取り組んでいる」と。
「科教協静岡」としても、楽しくて魅力的な学校教材の紹介・交流に努めるとともに、幅広く学校外の子どもたちの理科好きにする取り組みの紹介・交流もできると良いと思いました。
授業教材として、「江戸時代の人体図を用いた人体単元の導入」が紹介されました。「内藤記念くすり博物館」で入手した江戸時代の人体図を活用した授業です。 → (リンク先に別の記事があります)
その他に質問として、小学校で「容器に空気を入れたり出したりすると、中に入れたプチプチが膨らんだり縮んだりすることが見られる」という話と、「小学校4年で、空気の熱対流を見せたいが、容器に火のついた線香を入れて見せても、線香自身の火(熱)で煙が上がっていくと見えて、子どもは空気の対流とは思えないのではないか。線香の煙を充満させた2L(リットル)のビーカーに外から熱を加えても、対流がよく見えない。何か対流を見せられる良い工夫はないだろうか」という提起がありました。短時間だったためもあって、会の中では良い提案はありませんでしたが、みなさんからの工夫が出されるとうれしいです。
今回の参加ではありませんが、中学校の西村さんの空気の対流実験が、別の記事「天気の変化~海風・陸風の授業」の中にあり、氷や保冷剤と携帯カイロを使って熱対流を見せる実験が紹介されています。小学生にわかるようにするには、どうしたらいいでしょうか?
担当:長谷川静夫(科教協静岡)