科学実験講座「授業で使える簡単・安価・楽しい新作実験」
(講師:ガリレオ工房 滝川洋二氏)の内容紹介
2016年5月7日の科教協静岡「研修交流会」での、講座内容の紹介です。以下の文章は、科教協静岡事務局の責任で、掲載します。
(1) 跳ぶアルミカップ:バンデグラフ型高電圧発生装置を使用せずに、アルミカップが跳ぶ実験。
(2) 舞うツル:こすった下じきに、ティッシュで作ったツルを近づけると、付いたり離れたりしました。 (ツルの下じき側に生じた逆の電荷でツルが引き寄せられ、下じきにくっつくと下じきの電荷がツルに移動し、同じ電荷になって反発して離れていきます。 軽いから可能でしょう。)
(3) 手作り箔検電器:実際に手作りしました。 ホッチキスの針にアルミ箔を引っかける工夫がありました。
帯電した箔検電器に紫外線を近づけると箔が閉じます。これは、アインシュタインの光電効果の実験です。 (アインシュタインは光を粒子=光子でもあると考えました。1つずつの光子は光の振動数が大きい=波長が短いほどエネルギーが大きくなります。 エネルギーが小さい可視光線では変化がないのに、紫外線のようなエネルギーが大きい光子があたると、箔検電器の金属から帯電していた電子が飛び出していく現象です。
光を波=電磁波と考えると、エネルギーの大小は振幅=明るさと振動数に比例するので、説明が付かない現象です。)
(4) トランジスタ:少ない電流を100倍にするもの。人の体内を通った電気でLEDがつきます。
(5) プリズムで虹づくり:立方体の水槽に入った水で、虹を作りました。
(6) LEDの懐中電灯で光の混色:色セロハンをつけた懐中電灯の前に凸レンズをつけると、色むらがないきれいな光が作れました。
(7) アルミ箔フィラメント:アルミ箔を細く切ったものが、単3電池2個で光ります。
(8) 1本銅線モーター:コイルになっていない銅線(裸線)の1本でも、少しわん曲させた銅線が回転します。 クリップ(ブラシ)と銅線が不規則に接触して電流が不規則に流れ、磁石から力を受けることと、回転の惰性で回り続けます。
文責:長谷川静夫(科教協静岡)