DNA模型のいろいろなタイプ
① ヌクレオチド対の型紙を切り抜き、右上がり・左下がりに折り目を付けてから ヌクレオチド対の1段分の長さのストローと交互に針金に通してからヌクレオチド対の両端を接着させて二重らせんを作る模型。
このタイプの模型は作るのが比較的簡単で、扱いやすいが、学習が終わると不燃物(針金)の混じったごみとなり、処分か面倒くさい。
② 塩基(A・T・G・C)をそれぞれ持つ4種類のヌクレオチドの型紙を切り抜き、塩基の相補性に従ってヌクレオチド対を作る。 その後、ヌクレオチド対の両端をつなぎながら二重らせんを作る模型。
このタイプは紙だけなので学習後の処分は楽だが、支柱がないので不安定でバラバラになりやすい。
③ ビニールコードを芯にして、その周りを紙ひもで編んでいくというもの。 正確に繰り返し編み込んでいくと徐々にねじれてきて二重らせんになっていく。紙ひも20号を使うと1000万倍DNAモデルになる。
ちなみにこのDNAモデルは、静岡県の磐田東高校の大場駿二先生が考案されたものです。
(詳細を別の記事に掲載)
④ ビーズで作るDNAストラップ (別の記事に掲載)
DNA(デオキシリボ核酸)は生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。 その二重らせん構造は、1953年、ワトソンとクリックにより提唱され、その業績により1962年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。
(下図)DNAの基本単位:ヌクレオチド(4種類)
リン酸 十 五炭糖(デオキシリボース)十 塩基(4種類 A:アデニン、T:チミン、G:グアニン、C:シトシン)
紹介 篠崎勇(科教協静岡)shizuoka_koko_rika_c@yahoo.co.jp
(「科教協ニュース」No.677より転載)