「科教協静岡」第8回「研修交流会」の生物分科会での実習
《 DNAストラップをビーズで作って「複製」「転写」「翻訳」を考える 》
かつて、模型はヌクレオチド対の型紙を針金に通して作製していたが、学習が終わると可燃物と不燃物が混じった厄介なごみとなり、処分が面倒くさかった。 最近は、針金を使わないタイプの模型も出てきたが、やはり学習が終わればごみとなってしまう。 (手作りDNA模型の紹介)
その点、このストラップは教材としての価値は変わらず、小さくてきれいでアクセサリーとして使用できる。実用性があり優れている。仮説社からキット(300円 税別)としても販売されている。
ビーズで作るDNAストラップ
① DNAストラップの材料(12塩基対分)
・ストラップ(ひもの部分)1個 ・ステン針金(0.28mm)80cm
・グラスビーズ丸小(col.21)64個 ・ミックススビーズ(#30816mm竹2分)25個
② DNAストラップの作り方
1. ステン針金を約80cmにはさみで切る。この時、先端を曲げないように注意する。
2. ストラップのリングにステン針金を通し、均等に二つ折りにする。
3. ステン針金2本を竹ビーズ(白・1個)に通す。
4. 2本のステン針金それぞれに丸小ビーズを7個ずつ通す。
5. 塩基対1段目を作る。それぞれのステン針金に竹ビーズを1本ずつ通し、竹ビーズの中に針金を互いにもう一度通し塩基対とする。
【塩基の相補性に注意:組み合わせは例えば、以下の通りにする《赤A:T黄、緑G:C青》色の設定はビーズの個数などにより適宜に】
6. それぞれのステン針金に丸小ビーズを2個ずつ通す。
7. 5・6を繰り返し、塩基対を12段にする。
【注意:塩基対の選択は適宜とする。ステン針金の締め付けはきつ過ぎず、緩過ぎず。どちらかというと緩いほうが後で捻って(反時計回り)二重らせんにしやすい。】
8. ステン針金の末端処理。最後の丸小ビーズから出た針金を折り返し、端から二つ目の丸小ビーズから塩基対1段目の手前まで通し、引き出す。 そこで余分な針金をはさみで切り取る。出来上がり。
DNAビーズストラップ考案者 島田幸一氏(新潟県 高校教諭)
紹介 篠崎勇(科教協静岡)shizuoka_koko_rika_c@yahoo.co.jp