身近な物理現象 カラフルな影のなぞ
● ねらい
光の合成によってできる色を予想しながら光の原色を理解する。
● 準備
・LED電球(OHM電機)
赤 LDT1R-H-E17 96 青 LDT1B-H-E17 96 緑 LDT1G-H-E17 96
・ペン(自立するもの)
・ボール紙(白)
・洗濯ばさみ(2つ)
● 方法と順序
①赤・青・緑の3種類の光を、スクリーン(洗濯ばさみ2つをボール紙にはさんで作ったもの)に投影し、白色光をつくる。[留意点➊]
②「1つのLEDを消したら何色になるか」を考え、実験によって以下をまとめる。
Ⅰ 白-緑 = 赤+青 = マゼンダ
Ⅱ 白-青 = 赤+緑 = 黄色
Ⅲ 白-赤 = 青+緑 = シアン
③「3つのLEDによってできる白色光の前にペンを置くと、影1・影2・影3の色はそれぞれ何色になるか」を予想し、実験する。[留意点➋]
● 結果と考察
【影1】は緑の光がさえぎられ、赤と青の光によってマゼンダとなる。
【影2】は青の光がさえぎられ、赤と緑の光によって黄色となる。
【影3】は緑の光がさえぎられ、青と緑の光によってシアンとなる。
● 留意点
➊赤・青・緑のLEDを全て当てると白色が観察できるが、その際は、それぞれのLEDとスクリーンの距離を等しくする。
➋投影する影が重ならないよう、物体はペンのような細いものとし、LED同士は適度に間隔をあける。
● 参考
今回は光量が大きいため、OAM電機のLEDを用いたが、「LED光源装置」(ArTeC) を用いればスモールスケールの班実験も可能である。
〈参考文献〉
・「21中学授業のネタ 理科第1分野/物理」後藤富治(日本書籍)
・「京都市青少年科学センター」
http://www.edu.city.kyoto.jp/science/online/story/19/index.html
(問い合わせ先)
高橋政宏 m-takahashi★ra3.so-net.ne.jp(★を@に変えてください)