テーマ「理科の授業づくり・実験講座」で開催しました。
2013年5月18日(土)の午後、支部の5年目となる「研修交流会」を、静岡市の葵生涯学習センターの研修室を会場に、例年と同規模の会を開くことができました。 この交流会は「学校ですぐに役立つ内容、理科が専門でない方でも分かる進め方、参加費無料」としました。
① 小学校分科会
科教協委員会に依頼し、委員の丸山さんと山梨支部から講師に来ていただきました。 これは3年前に続いて2回目で、本当に助かりました。 具体的には「小学校理科の重点ポイントを、ノートでの指導法も合わせて、交流・研究をしましょう」として、 参加者の希望も見ながら全体会、その後、中学年分科会、高学年分科会にも分かれるというものでした。
3年:楽しい磁石のおもちゃ。教材を買わなくてもこんな楽しい工作ができる。
4年:「ものの温度と体積」「人の身体と骨」、子どもも楽しい、教師も楽しい教材の紹介。
5年:大切な単元を中心に「ものの溶け方」、事実を見つめて自分の考えを書けるように。
6年:「水溶液の性質」、学習から暮らしが見える単元展開。失敗しないデンプン検出法。
(「ものの温度と体積」の詳しい内容はリンク先へ)
小学校分科会の参加者は、実験器具を手に取り、熱心にメモを取るなど、充実した会になったと思います。 また、3年前に続いて参加された方もあり、この会が役に立っていることを感じました。
以下は、いただいた感想です。
「実践的、具体的なものを紹介されて、よかったです。早速、学校でやってみたいと思います。お忙しい中、大変勉強になる会を開いて下さり、ありがとうございます。」
「具体的なHOWTOがわかり、すぐ授業で使えます。ありがとうございました。」
「教科書の課題にとらわれずに、進めていくということも、できるのだと思いました。」 「がいこつの型紙、じしゃくの導入方法、しょんべん小ぞう、写真を使ったカード、実験のしかた、ノートの書かせ方。どれもとてもありがたく思いました。」
② 中学校分科会
中学校分科会は支部で準備をしました。
① 電流・磁界・音についての簡単な現象・実験: 中2「電流とその利用」手作りスピーカー、簡単モーター、圧電・振動スピーカー、共鳴・楽器、渦電流の利用
② 化学の実験装置のアイデア:中1「物質のすがた」簡単な気体発生装置の紹介と活用 (H2、CO2)、 中3「化学変化とイオン」ピッカリテスターで水溶液の電導性を調べる実験
③ 遺伝ゲーム(実習):中3「メンデルの法則」ヒトの形質を使う体験実習
中学校分科会の参加者は少なかったのですが、時間が足りなくなるなど充実したものとなり、運営側も含めて良い経験交流と学習の場になりました。 「実験のアイデアをたくさんもらって参考になった。」 「遺伝ゲームを実際にやってみて、体験してみることの大切さを感じた。『やっぱり理科は面白い』ことを確認できた。」
③ 配布・販売・展示
また、参加者へのおみやげとして、
① ミョウバンのきれいな結晶
② 梅雨どきでもできる静電気手作り実験器具
③ 脳が困惑・不思議な首振りドラゴンの紙模型を配り
また、昨年の会で作って残った
④ 発泡スチロール球の1億倍分子模型(基本分子セット、ポリエチレン、PVC、ダイオキシン、PET)
⑤ ピッカリテスター
を希望者に買っていただきました。
⑥ 透明骨格標本(魚、カエル)、スッポンの甲羅
の展示もしました。
参加して“もうけた”と感じてもらえたように思います。
担当:長谷川静夫(科教協静岡)